「無香料のシャンプーは、泡立ちがいいの?」そう聞かれると、答えは少し複雑です。
無香料だから、必ず泡立ちが良くなるわけではありません。
一方で、シャンプーの処方を考えるうえでは、油性の成分が泡立ちに影響することがあります。今回は、無香料と泡立ちの関係をお話しします。
この記事の要点
無香料だから必ず泡立ちが良くなるわけではありません。泡立ちは洗浄成分や配合バランス、髪や地肌の状態などで変わります。一方、油性成分は泡立ちに影響することがあり、ESIONでは香料に由来する油性成分を配合しないことも泡を考える条件の一つとしています。
まず、シャンプーはなぜ泡立つ?
シャンプーの泡立ちには、洗浄成分が関係しています。
洗浄成分は皮脂などの油性の汚れになじみ、水で洗い流しやすい状態にします。さらに水と空気が入り、手を動かすことで泡がつくられます。
泡立ちは、一つの成分だけでは決まらない
どんな洗浄成分を使うか、どのくらい配合するか、複数の洗浄成分をどう組み合わせるか、そのほかの成分をどう配合するか。
製品全体のバランスによって泡の立ち方は変わります。成分表の一部分だけを見て、泡立ちを判断することはできません。
油性成分があると、泡立ちに影響することがある
髪や地肌に皮脂が多く残っていると、いつもより泡立ちにくく感じることがあります。ワックス、ヘアオイル、バームなどを多く使った日も同じです。
シャンプーそのものに配合される油性成分も、処方全体の設計によっては泡立ちに影響する要素の一つになります。
香料にも、さまざまな成分が使われる
シャンプーに香りをつけるための香料は、製品の中に配合できる形にして使われます。その処方によっては、香りに関係する油性成分が含まれることもあります。
ESIONでは、香料を配合しない試作品をつくった際に泡立ちの変化を感じ、香料に由来する油性成分を配合しないことも、泡を考える一つの条件になると考えるようになりました。
ただし、「香料=泡を悪くする」ではない
香料が入っているから泡立ちが悪い、無香料だから泡立ちが良い、という単純な話ではありません。
香料が配合されていてもしっかり泡立つシャンプーはあります。無香料でも処方によって泡立ちは変わります。
ESIONでは、香料を抜いて終わりではなかった
香料を配合しなければ、それだけで理想の泡になるわけではありません。
洗浄成分の選定、組み合わせ、配合バランス、粘度、泡の立ち上がり、泡持ち、泡切れ、すすぎやすさを一つずつ調整しました。
無香料は、泡づくりの完成形ではなく、出発点の一つ。です。
ESIONが使っている3系統の洗浄成分
ESIONでは、泡立ちや洗い心地、すすぎやすさまで含めて考えながら3系統の洗浄成分を組み合わせています。
アミノ酸系洗浄成分
ラウロイルメチルアラニンNa
ラウロイルアスパラギン酸Na
PPT系洗浄成分
ココイル加水分解コラーゲンK
ココイル加水分解ダイズタンパクK
ベタイン系洗浄成分
コカミドプロピルベタイン
一つの成分だけに役割を任せるのではなく、それぞれを組み合わせながら全体のバランスを考えています。
「アミノ酸系だから泡立ちにくい」とも限らない
「アミノ酸系」という言葉だけで、シャンプーのすべてが決まるわけではありません。
どんな洗浄成分を選ぶのか、どう組み合わせるのか、どんな洗い心地や泡を目指すのか。シャンプーは全体の処方で考える必要があります。
「無香料だから泡立つ」ではなく、「処方全体で泡をつくる」
無香料だから泡立つのではありません。香料を配合しないことによって処方の中の条件が一つ変わる。
そのうえで、洗浄成分やその他の成分を組み合わせ、どんな泡をつくるかを設計する。ESIONでは、そう考えています。
まとめ|無香料と泡立ちは、単純な因果関係ではない
シャンプーの泡立ちは、洗浄成分、配合バランス、油性成分、髪や地肌の状態、予洗いなど、さまざまな条件によって変わります。
ESIONにとって無香料は、香りをなくすだけではなく、泡を見直すきっかけにもなりました。
よくある質問
Q. 無香料なら必ず泡立ちが良くなりますか?
いいえ。泡立ちは洗浄成分や配合バランス、髪や地肌の状態など複数の条件で変わります。
Q. 香料が入っているシャンプーは泡立ちが悪いですか?
一概には言えません。香料の有無は泡立ちを決める唯一の条件ではありません。
Q. ESIONは何系の洗浄成分を使っていますか?
アミノ酸系、PPT系、ベタイン系の3系統を組み合わせています。